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ChatGPTの利活用

2023.03.13

今回は、現在の話題のAIで、対話型AIであるChatGPTについて話を進める。なお、今回のコラムのほとんどは、ChatGPT Feb 13 Versionへの質問及び回答結果を記述したものをベースに、加筆・修正したものである。


ChatGPTとは

 ChatGPTへの質問内容

ChatGPTとは何か? 素人にもわかりやすい表現で、かつ、200字以内で説明せよ。

 ChatGPTからの回答

ChatGPTは、OpenAIによって開発された大規模言語モデルの1つであり、自然言語処理に使用されます。ChatGPTは、膨大な量のテキストデータを学習し、人間のように自然な文章を生成することができます。ChatGPTを使用することで、自動応答、要約、翻訳、文章生成などの様々なタスクを実行することができます。簡単に言えば、ChatGPTは人工知能の一種で、コンピュータが人間のように言語を理解し、自然な文章を生成するのに役立ちます。

 

と、このように、日本語で「適切な質問」を投げかけることで、適切な回答が返ってくるわけである。

この「適切な質問」については、AIリテラシーが重要で、AIに関する基礎的な知識と理解を持つこと、とされている。これ以外に実際に利用する際には、明確な質問、質問の背景理解、正確な情報源、適切なレベルでの質問などがあげられる。

 また、一対一のQ&A以外にも、最初の質問に対しての回答を得たうえで、さらに追加の質問をする…といった、回答の深堀もできる。

 

薬局の業務にフォーカスして質問をしてみた。

日本の薬剤師数や薬学生の数は、世界的に見ても多いが、今後、どのような政策がなされると推察できるか。

 ChatGPTからの回答

日本の薬剤師数や薬学生の数は、世界的に見ても多いと言われていますが、今後、日本政府は以下のような政策がなされる可能性があります。

1.     薬剤師の働き方改革 日本の薬剤師の多くは、薬局や病院で働いていますが、労働時間が長く、過剰な業務負担が問題視されています。政府は、薬剤師の労働環境改善や、働き方改革を進めることで、薬剤師の離職率低下や医療現場でのストレス軽減を図ることが考えられます。

2.     在宅医療の拡充に伴う薬剤師の需要増加 高齢化が進む日本では、在宅医療が求められており、その中で薬剤師の役割が注目されています。政府は、在宅医療の拡充に伴い、薬剤師の需要が増えることが予想され、その対応策を講じる可能性があります。

3.     薬学教育の改革 日本の薬学部は、医学部と比べて入試難易度が低いため、薬剤師の質の低下が懸念されています。政府は、薬学教育の改革を進め、薬剤師の質を向上させることが考えられます。

4.     薬局・ドラッグストアの多角化 薬局・ドラッグストアは、今後、医療機関や介護施設との連携を強化し、多角化することが期待されます。政府は、薬局・ドラッグストアにおける薬剤師の役割の拡大を支援する政策を検討することが予想されます。

これらの政策は、薬剤師の就業環境や医療現場の変化に対応したものであり、今後、薬剤師に求められる役割やスキルに対応するために、政府が取り組む可能性があります。

当たらずとも、遠からずの回答である。

追加でChatGPTに質問した。

上記回答に続けて、薬剤師に求められる役割やスキルを、政府はどう考えているか推察できるものを箇条書きせよ。

追加の回答は以下。

日本の薬剤師数や薬学生の数は、世界的に見ても多いと言われていますが、今後、日本政府は以下のような政策がなされる可能性があります。(詳細省略)

1. 医療現場でのチーム医療への参加

2. 薬剤治療の適正化・最適化

3. 在宅医療の支援

4. システム・情報化への対応

5. 地域医療への貢献

6. 薬局経営の戦略的展開

7. 医療安全の確保

8. 新しい薬剤の研究・開発への貢献

9. グローバルな視野の習得

 

最後に、2040年における日本の医療と介護の課題について聞いてみた。

日本における医療と介護の課題とは何か

1.     高齢化社会による医療・介護ニーズの増大 日本は高齢化社会が進んでおり、2040年には65歳以上の高齢者人口が約4,500万人に達すると予想されています。このため、医療・介護のニーズが増大し、質の高い医療・介護を提供するためには、医療・介護従事者の確保や設備の整備が必要です。

2.     少子化による医療・介護従事者の不足 少子化も進んでおり、若年層の減少が進んでいます。そのため、医療・介護従事者が不足することが予想されます。特に、介護職は高齢化社会の進展に伴い需要が高まることが予想されるため、介護従事者の確保が課題となります。

3.     医療・介護技術の進歩と普及 医療・介護技術の進歩が続く中、新たな医療・介護技術の導入や普及が求められます。一方で、これらの技術を活用することで、医療・介護の質が向上する一方、コストの増大や技術不足によるトラブルも起こり得ます。

4.     医療費の増大 高齢化や医療・介護技術の進歩に伴い、医療費が増大することが予想されます。一方で、医療費の抑制も求められるため、効率的な医療・介護システムの構築が必要です。

以上が、2040年の日本における医療と介護の課題として挙げられるものです。これらの課題を解決するためには、医療・介護従事者の確保や設備の整備、新たな医療・介護技術の導入や普及、効率的な医療・介護システムの構築などが求められます。

 

いかがだっただろうか。

業界関係者であれば、きわめて常識的な想像できる範囲の回答ではないだろうか。

論文やレポートの参考となるまとめ方、言い回しも多く、テキストベースであれば、ほかにも、翻訳や、プログラムのコード、原稿の要約など、多くの機能と利用価値がある。

とあるメディアの対談の中で落合洋一氏(筑波大学図書館情報メディア系准教授・デジタルネイチャー開発研究センターセンター長。他)が、AIについて、「1週間に1つイノベーションがおき、3日に1つ素晴らしい論文が出て、1日1つ新たなニュースが出るくらいに、二次関数的に進化している」とのこと。

これからの時代、AIは、パソコンやスマートフォンの進化や利活用と同じか、さらに早く我々の生活や仕事の中に組み込まれて、社会に変革をもたらすものと考えられる。

なお、ChatGPTに話題を戻すと、現在のところ、商用で利用する場合は有料プランが必要とされているので注意が必要である。