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【シリーズ】薬局現場のマネジメント③管理薬剤師に必要なマネジメント能力とは

2021.12.29

薬局薬剤師として働く中で、「管理薬剤師」というキャリアアップを考えたことはありませんか?

管理薬剤師は、薬局スタッフをまとめ運営する「マネジメント力」を筆頭に、さまざまな能力が求められます。

今回は、管理薬剤師の仕事内容や求められる能力についてご紹介します。

■管理薬剤師とは

管理薬剤師は、薬局やドラッグストアなど医薬品を取り扱う店舗での「責任者」です。「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保などに関する法律(薬機法)」により、店舗には1名の管理薬剤師がいることが義務付けられています。

◎管理薬剤師になる方法

管理薬剤師になるためには、特別な経験や資格が必要というわけではありません。ただ、薬の知識はもちろん、医療保険や医療制度、レセプトの知識などが必要となります。薬局薬剤師の経験なく管理薬剤師業務を行うことは難しいため、一般的には3年以上実務経験のある薬剤師が任されます。

◎管理薬剤師の仕事内容

日々の調剤業務だけでなく、医薬品や医薬品に関する設備の管理、従業員の指導や育成などが、管理薬剤師の主な仕事内容です。管理薬剤師は、薬局で行われるさまざまな業務に対して責任を持つ立場となります。

■管理薬剤師に求められることとは

管理薬剤師に求められる能力とは、どのようなものがあるのでしょうか。具体的な内容をご紹介していきます。

◎在庫管理や医療制度の把握

管理薬剤師は、自身が所属する薬局の医薬品を適正に管理しなければなりません。不良品や有効期限切れの医薬品に対しては、適切な処分が必要です。他にも診療報酬制度に関わる後発医薬品の置き換え率や、年々変更される医療制度についての把握も欠かせません。

◎コミュニケーション力

管理薬剤師は、薬局スタッフ以外にもさまざまな人と関わります。例えば、地域管理する薬局マネージャーや医薬品卸売会社の担当、近隣の病院や薬局のスタッフなど。患者とトラブルが起きた際に責任を負う立場となるため、問題解決能力も必要となります。

◎マネジメント力

管理薬剤師は、薬局の責任者です。新人薬剤師や薬局スタッフの育成、人材管理やシフトの調整などを通して、店舗の管理を行います。その上、薬局運営における目標を達成するための経営力が求められるのです。

■管理薬剤師に必要なマネジメント能力

管理薬剤師として働く上で、他の薬剤師と最も異なる必要な能力は、「マネジメント能力」です。

管理薬剤師は、薬局スタッフがより良い環境で業務を行えるよう管理する必要があります。そのために、薬局スタッフとの信頼関係構築や薬局管理力が問われるのです。薬局スタッフ一人ひとりが正しい対応を行えるよう、マニュアル化による一元管理やシステム整備を行いましょう。

また、「薬局は1つのチームである」ことを念頭に、自分1人だけで薬局業務を行っているわけではないと心に留めておくことも大切です。薬局ごとに定められる目標を達成すべき場面もありますが、自分ができる業務が他の人もできるとは限りません。特に新人薬剤師や1日数時間勤務のパート薬剤師であれば、知らない業務も出てきますよね。

人材教育を通して信頼関係を作り、より良い薬局運営に繋げていきましょう。

■まとめ

管理薬剤師は、働く上で多くの能力を求められます。しかし、最初から全ての能力を持つ方は多くありません。働きながら薬局スタッフとの信頼関係を構築し、管理薬剤師としての能力を高めていく方がほとんどです。

管理薬剤師として働く上で、どんな能力が必要となるのか事前に把握するだけでも、その後の過ごし方が変わってくるのではないでしょうか。管理薬剤師としての業務はもちろん、周りの薬局スタッフとの連携を忘れずに心掛けていきましょう。



(松岡マイ 医療/取材ライター・編集者)