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承継したて薬局経営者必見!薬局財務の超基本~キャッシュを知ろう~

2024.06.25

 

 今日のテーマは「薬局財務の超基本」です。
会社が潰れるのは、どういう時でしょうか。支払いに対して、払えるお金が無くなることです。
赤字になろうが、売上高がゼロになろうが、キャッシュがあれば、会社は潰れません。
今日は会社の肝である「キャッシュ」がどうなるのかについて確認しましょう。

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【目次】

  1. 利益が増えたら、現預金が増えるわけではない
  2. 減価償却費は現預金が増える
  3. 1か月の売上と経費
  4. EMシステムズの商品


1.利益が増えたら、現預金が増えるわけではない

 毎月の利益(売上―経費)が出れば、現預金が貯まるはずとおもってしまうと思っている人は多いのではないでしょうか。利益がでれば、現預金が貯まりやすいのは事実ですが、そうではない時があることもあります。しかも、意外と良くあるパターンです。

 

2.減価償却費は現預金が増える

 減価償却費は、経費の一つの項目です。
そのため、P/L上は、利益を圧迫します。
しかし、減価償却費は、実際に現預金は減りません。
例えば、薬局建物(木造)を購入した場合は、償却期間は22年。ですから、償却期間の22年間は、減価償却費の経費としてP/Lにのります。一方で、ものを買うときは、購入時にお金は支払います。
すると、初年度以外の償却期間は、減価償却費分の現預金は減っていないのに、P/Lに書かれている経費となります。



3.1か月の売上と経費

 みなさんの会社の売上高営業利益率(営業利益/売上高)はどの位でしょうか。5%を超えている薬局はとてもすごいと思います。ちなみに、大手の薬局の営業利益率5%前後です。

出典:日本経済新聞 2023年9月11日記事  

 売上高営業利益率が5%とした場合、95%が経費として使われているのです。つまり、薬局を1か月運営するには、1か月分の売上高(月商)の経費がかかるということです。

 

4.EMシステムズの商品

 在庫管理システムは、最小の導入は手間はかかりますが、大きな金額が動く棚卸資産の管理は大切です。商品購入額を毎月おさえることで、財務管理に役立ちます。また、廃棄処理になる薬も減らせます。EMシステムズでも薬局経営に心強いデータ分析/在庫管理機能、実務の見える化できる看板商品『スマレキ with Recepty』がありますので、選択肢の一つにご検討ください。

 

  EM  

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著者紹介

鈴木 素邦 有限会社クラヤ代表取締役

薬学部卒業と同時に薬剤師免許取得。新卒で薬剤師国家試験予備校に講師として就職。講師業は年間100日以上、15年間で9000時間以上登壇。短時間で最大限の情報を講義内容と話し方に評価を受け、東京大学など全国32大学への出張講義。武田薬品工業(株)、ファイザー(株)等大手製薬企業20社以上の研修講師へと幅を広げた。

27歳で管理職に昇進。最初は、マネージャー職に苦戦するも薬剤師合格率(20部署中)1位を予備校始まって以来初の3年連続達成。

薬局薬剤師の経験を経て、専門部署を持てない中小薬局専門のコンサルティング会社を経営。「お客様の思いをカタチに」をモットーに中小薬局経営者の右腕になれる存在を目指している。特に、地域支援体制加算の算定や在宅導入サポートは好評。

著書に「薬の裏側(総合法令出版社)」があり、服薬指導に厚みを持たせる研修も好評。

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YouTubeチャンネル(薬剤師そほうの薬局経営塾)

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