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人事評価制度の大切さ
2023.05.22
今回は、「評価制度ってなんで必要なの?」「評価制度を作るとどうなるの?」をテーマにします。
みなさんの会社はどんな人事評価制度で運用されているのでしょうか。
上表のようなお悩みの方に、お役に立てるコラムと思います。
👆コラム内容について 人事評価制度が経営にもたらす効果がわかります。 |
【目次】
(1)会社の財産「人について」
会社の財産には「人」「もの」「お金」「情報」があります。薬局で考えると、「人」は、従業員。「もの」は、薬、医療機器、店舗等。「情報」は患者さんの情報などが挙げられます。
この会社の財産は、上図のように「人」が中心にいて、人の力が「もの」、「お金」、「情報」の活用度をあげています。「人」が育てば「もの」をどう活用するか、「情報」をどう活用するか、「お金」の扱い方などが向上し、会社が強くなります。
👆薬局経営のワンポイント 人の成長は売上、利益に大きな影響を与える さらに踏み込むと、「人」が育てば、上図のように売上高、粗利益額が上昇し、経常利益の向上も見込めます。逆に、「人」を育成できていない場合や、やる気低下などが起これば、会社業績は低下します。
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(2)会社の財産「人」を最大化するのが評価制度
冒頭にも書きましたが、評価制度には色々なパターンがありますが、特に従業員から不評のパターンは以下の表の通りです。従業員に迎合するように会社経営をしたくないと言う方もいますが、評価制度の不評は、人の価値が下がり、会社業績低下を意味していますので、好評を狙うのが正しいでしょう。
ではどうすれば良いのでしょうか。
上図は弊社が提案している評価制度の概略です。
「現状」から「経営の目標、5年〜10年後のビジョン」に向けての人材育成として、評価制度を使うようにしています。全員が同じ方向を向かうことを意識できる評価制度を作るようにしています。
ポイントは、従業員は仲間であり、一つの目標を達成するために評価制度を作り上げるのです。決して、部下を裁くようなことはしてはいけません。
例えば、低い評価というのは、現在は課題が残る形だけど、このような取り組みをすることで成果に繋がりやすいといった具合に、育成もセットで行ってはじめて部下の納得が引き出せます。「納得感」を引き出せなければ、退職や不満を募らせる方向へ行きます。
👆薬局経営のワンポイント 評価制度のポイントは従業員の納得感 ・よくある不満は、なぜあの人から評価されなければならないのか?となるケースです。その対策の一つに、上司側は、部下との面談前に時間がかかっても何を話すのか上司側は一人一人文章を作って臨むことをお勧めします。事前準備をすることで、格段に内容の精度が高まり、納得感に繋がります。 ・評価制度に対する満足度調査をすると、従業員の納得度が見えてきます。なお、満足度が高まる段階まで、報酬制度とつなぐのはお待ちください。従業員の納得度が低い報酬制度で運用すると、優秀な人ほど退職が早まります。 |
(3)評価制度がもたらす「会社」や「従業員」へのメリット
・評価制度であることで、経営目標を従業員に伝えやすくなります。
経営目標は頂上 しかし、現場従業員から見える視界
この図は、経営目標と現場のギャップを示すものです。例え話ですが、山を登っているとき、頂上がどこにあるのか見えなくなることはありませんか?会社も同様で、調剤業務が忙しいと、患者様第一という会社方針は理解していても、早く捌くことを第一にしてしまう感覚はどなたもご経験があると思います。
「目の前のことに集中するのは、人間の性質」ですから、会社方針をリマインドする仕組みとして評価制度は有用です。
・社長と同様に社員全員が、同じ方向性を向くことになります。
会社の目標とずれた方向に一生懸命頑張ってしまうと上図(右)のような問題が発生してしまいます。
上図(左)のようにするために、「目標となるビジョン」と達成するための「評価制度」が必要です。
評価制度は、身近な行動がビジョンとどのようにつながっているのかを確認していただく大切な手段になります。
・目標からずれた社員が退職すると会社が良くなる
評価制度を通じた育成が機能していれば、会社方針と異なる従業員は居心地が悪く退職します。
さらに、会社方針と異なる上図の赤い人が退職するときの会社への影響を考えてみましょう。
上図(左)のように、赤い人が緑の人にも悪影響を与えて目標に向かわなくなるケースが多々あります。しかし、上図(右)のように、赤い人が退職すれば、緑の人は黒い人の影響を受けることになります。
つまり、赤い人が退職することで緑の人が目標達成へ向かってくれるので、会社の目標達成力が上昇します。
会社経営では、一つの方向性を従業員全員が理解することで、本来のパワーが出てきます。今回のコラムを読むことで、お役に立ちましたら幸いです。
なお、経営理念やビジョン等の立て方については、過去コラム「ビジョン、経営戦略の立て方」をご参考にしてください。
より詳細などについてご質問がございましたら、弊社で無料相談もしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
著者紹介
鈴木 素邦 有限会社クラヤ代表取締役
薬学部卒業と同時に薬剤師免許取得。新卒で薬剤師国家試験予備校に講師として就職。講師業は年間100日以上、15年間で9000時間以上登壇。15年間受講者満足度は常に上位。短時間で最大限の情報を講義内容と話し方に評価を受け、東京大学など全国32大学への出張講義。武田薬品工業(株)、ファイザー(株)等大手製薬企業20社以上のMR研修講師へと幅を広げた。
27歳で管理職に昇進。自身の価値観を部下に押し付け、10人中5人の部下が退職や異動希望が出る状態になりどん底を味わうが、社内から顧客満足度を上げる伝え方を聞かれることが多くなり、人を動かすトークメソッド「ストーリーライン」を体系化。
薬剤師合格率(20部署中)1位を予備校始まって以来初の3年連続達成。学長賞(準MVP)を2回受賞、その他社内表彰多数受賞。20部署中6部署統括や、バックグラウンドの異なる200名を動かすプロジェクトマネージャーも担当するが、「ストーリーライン」を活用し、全国のメンバーのまとめ上げにも成功。薬剤師の輩出数は、3万人を超える。
高齢の親が経営する不動産管理会社を事業承継するため予備校をやむなく退職。事業拡大の準備として現場薬剤師を経験し、薬局向けのコンサルティング事業を開始。今までのやり方が通用しなくなってきている薬局業界を「ストーリーライン」を通じて、処方箋単価向上、処方箋枚数の増加、オンライン時代に向けた薬局の変革。好評となり、徐々に注目され、「薬局コンサル」でホームページ検索すると、上場コンサルティング会社(船井総研)と同様に1ページ目に出てくる知名度の会社となっている。